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山手通り

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左は平成16年山手通り拡幅工事が終わり歩道が整備されたころの写真です。
右は平成25年現在、10年たてば樹木も大きく育つだろうとずいぶん遠い
未来のように思っていたのですが、すでに9年になります。
欅はまだ大木とはとても呼べませんが、こぶしやハナミズキと共に育って
青々と繁っています。
また10年たてば欅は大木になるでしょうが
その頃には私は・・・考えないことにします。




珈琲店 モカ

電車を降りるとプラットホームから小さな珈琲店が目に入ります。
変色した古い写真の切れ端のようなその店の硝子窓に
「女店員募集」と書かれた貼り紙を見かけることが度々あります。
マジックインクで書かれた文字が、風雨に晒されて、かすんでしまっていても
依然として掛けられたままになっていることもありました。
それでいて店の中で、女店員らしき人を見かけたことはありません。
夕方の6時ごろには、電車はひっきりなしにプラットホームに
滑り込んできます。
忙しく走り回る黄色い箱は、駅に着くたびに大勢の男や女を
吐き出して行きます。
こんな煩雑さと騒音を絶えず提供する駅前にある、その珈琲店は
世の中の動きには全く無関心にみえます。
油絵具の重たげな色調の漂う店内では、近所の商店主らしい男が
新聞のページを繰る乾いた紙の音と、箱型ラジオから低く流れる
ロックのひびき、この店の中ではヒステリックなエレクトリックサウンドすら、
哀調を帯びたブルースに変身してしまいます。

こんな静けさを感じさせるのは、漆喰の壁に掛けられた
ルノアールの少女の微笑みのせいかもしれないし、
チョコレート色のカウンターか、埃で白茶けたブラインドのせいかもしれません
あるいは明るすぎない電球のためか、それとも珈琲の香りのする
空気が音を吸い取ってしまうのでしょうか。
娼館のマダムを思わせる、愛想のいい女主人は、カウンターの後ろにある
小さな扉から身を屈めて出入りしています。
扉のむこうは、炬燵やテレビが並んだ何処の家でも見られる
風景があるのでしょうが、時が止まったようなこの店の空気が、
そんな日常的な想像を壊してしまいます。
堀辰雄の憂鬱な横顔を見せる青年が紫煙をくゆらせていたり、
丸善からの帰りに梶井基次郎が珈琲を飲みに入ったカフェは
きっとこんな店だったのではないかと想うのです。
赤茶けた古い写真のようなこの店のある風景は、長いこと私の生活に
染み付いているにもかかわらず、窓際に席をとって、珈琲を啜りながら、
ぼんやりストーブに温まっていると、
見知らぬ町で、暖かそうな灯に誘われて入ってしまった旅行者のような
気がしてくるのです。

今は消えてしまった昭和の東中野の思い出です。




中野の逸品

東中野にもJR線路際土手に桜並木があります
すでに染井吉野は葉桜に、八重桜の花もこのところの強風と雨で
そろそろおわりでしょうか
2008sakura5.jpg < 2008sakura2.jpg

中野区では「中野の逸品グランプリ2008」というコンテストを実施しています
エントリーされた400点近くのメニューの中から選ばれた7点のうち2点が
この桜並木沿いにある、お煎餅屋さんとケーキ屋さんがそれぞれ作ったものでした
        2008sakura4.jpg
「柿の種」 かきもち処 はやしや
住所 :東中野3-1-1 tel :03-3371-8848
営業時間 : 10:00~20:00
定休日 :日曜日
        2008sakracake.jpg
「桜塩ミルク」  洋菓子ドーカン
住所 :東中野3-2-2 tel:03-5386-3666
営業時間 : 9:30~22:00
定休日 :火曜日

ピリリと唐辛子のきいたふわりと軽いかきもちは後をひいて
つい食べ過ぎてしまいます
ドーカンの桜塩ミルクはほんのり桜の香りが漂う塩味のきいた
上品なジェラート
桜の季節は過ぎようとしていますが、
「柿の種」も「桜塩ミルク」も一年を通して作っています
いちどお試しに東中野にお出かけ下さい







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