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水の音、葉叢の虹


長い夏の第二章がはじまった。
ラジオでは“危険な暑さなので、エアコンを適切に使用してください”と云う。
エアコンの無い自室では窓を開け放ち、扇風機がフル回転している。

朝からの熱波、布団とキュウリをベランダに干し、
新しいビーサンを買いに。
元居候先のかあちゃん運転で、夏休みの子ども達(オトとコウ)と葉山は長柄の「げんべい」へ。
あれこれ迷い いままで履いたことのない色あわせを選び、車は近くの森戸川へ向かった。

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        10度は違うかな。 涼しい風と青いにおい 土はやわらかく
        川の流れは心好く 油蝉ミンミン蝉ひぐらしとうぐいす その他鳥風草木の重奏
        オトとコウは 夢中になってちいさな魚と海老を獲っている。
      fuji88c.jpg
     仕舞いにはふたりとも川の深いところへ入り、へそまで濡らし、
     なんだかんだ云って とても楽しそう。
        
          fuji88d.jpg
         夕方、空の色が不思議な感じで、部屋中がセピア色に染まる。
『羊と鋼の森』(宮下奈都/文藝春秋)を読み返しながら、物語のなかの調律師、柳さんに倣い
手で割った半熟ゆで卵に粗塩とオリーヴオイルをかけて頬張る。
もうひとりの調律師、板鳥さんは原民喜の言葉を引いて理想とする音を表していると。
 “明るく静かに澄んでいて懐かしい文体、
 少しは甘えているようでありながら、きびしく深いものを湛えている文体、
 夢のように美しいが現実のようにたしかな文体”

暑さにかまけてぐずぐずと過ごす夏休みは これで お仕舞い。
描きたい絵が 掴まえた色が 降り積もる言葉が かたちが 背中のうしろで待っている。

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