2017-05

さくら、春雨 - 2017.05.03 Wed

やっと桜が咲いたのに、雨や強風曇りが多くてハラハラする。
毎年4月の土日に「春の施設公開」があり、
雨が途切れた曇天、傘も持たずに自室を飛びだす。
昨年、すべての桜を植え替え、歩道と石垣も新調した段葛。
若木が満開。
わき道から大佛次郎茶亭へ。
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かやぶき屋根の平屋は、鎌倉市の景観重要建築物に指定されていて、
普段は黒板塀の透き間から、お庭をちらちら覗いたりしていた。
この茶亭は大佛次郎さんの書斎として、また文士の交流の場として使われていたと。
硝子ケースには遺品が並べられ、庭先から覗く。
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室内では高校生がお抹茶を点て振る舞う(三百円)。
通常の公開日ではお庭で野点、建物内にははいれないとのこと。
「きょうは雨なので特別に(お茶のかただけ)」と風致保存会のかたが説明してくださる。
雨が強く降りだし、ツアー客がドッとやって来たので移動。
こちらも長年気になっていた、旧華頂宮邸へ。
竹寺でおなじみ、観光客でごった返す報国寺を過ぎ、
眼鏡にかかる水滴を拭きふき歩き進む。
昭和4年、華頂博信公爵邸として建てられた洋館は、
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こちらも市の景観重要建築物に指定され、春秋のみの公開。
古いたてものが好きで、やっと念願叶った思い。
ドアノブ、壁紙、照明など手当たり次第カメラに収める。
お庭だけは月火以外の平日と土日に見学ができるとのこと。
もう少ししたら薔薇が見頃になるのかな。
帰りには、道すがら気になっていた杉本寺へ。
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鎌倉最古のお寺で、観音さまが祀ってある。
芸事の神さま、弁天さまも祀ってあり、手を合わせる。
傍らにはちいさな池。
雨粒と桜の花片が舞う。

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桜空 からだのなかを雨風花が吹き抜け 清々しい



本の遠足 - 2017.04.03 Mon

友人から“光りの春”と言葉を添えた、モノクロームの写真が届いた 二月。
まだまだ空気は冷たく冬の只中にいる気でいたけれど、
鼻先をかすめる風に溌剌とした香り
目をあげると沈丁花のちいさな花叢を見つけた。

弱い陽射しのなかを早足で駅へと向かう。
以前、学校司書として勤めていた小学校の、図書整備と読み語りボランティアの方々と再会、
この日は「本」にまつわる鎌倉めぐりのお伴をさせていただく。
まずは若宮大路近くに移転した、しかけ絵本専門店「メッゲンドルファー」へ。
赤ちゃんから大人まで楽しめる、世界中のしかけ絵本がサンプルと共にあり、手に取り開く。
みなさん、店内のあちらこちらで楽しそうに絵本を開く。
 平面から立体へ。

「本」と云うオブジェには、二次元から三次元、そして四次元 無限大…
ページをめくるごとに 読み進めていくその先に 果てしなくつづく世界がある。
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札幌にいるいとこの孫むすめ(!)へ、動物たちがとびだす、ちいさな絵本を選ぶ。
              
つづいて一行は由比ガ浜通り、絵本作家中川ひろたかさんのお店「SONGBOOK Cafe」へ。
店内ぐるりに絵本や原画、真ん中にテーブル、お茶を飲みながら絵本を手に取り購入することも出来る。あまりの寒さにオリジナルブレンドの“ブルトンコーヒー”を頼み、Iさんとおしゃべり。
フランスの詩人アンドレ・ブルトンから来ているのか? 訊くのを忘れてしまった。

空はますます雲を厚くし風は更に冷たく、通りを駅に向かい、くだっていく。fuji1741.jpg

鎌倉の古書店を舞台にしたドラマに使われた「公文堂書店」へ。
出発時にいただいた今回の「鎌倉めぐり」資料には、創業1940年、鎌倉で一番古い古書店とある。
ここで本を買うと可愛らしい包装紙でくるみ、輪ゴムをかけてくれる。
店内奥のほうでは、むかしむかしの絵本をまえに歓声が聞こえる。
おもてへでると、Kさんが「“錆び”の本がステキでした」と教えてくれた。

お子さん達が帰ってくる時間に合わせて解散、
時間に余裕があるかたと昼食をご一緒し、ひとときを過ごす。
帰り道、花屋の店先が明るい。
ひかりのつぶを沢山つけたミモザを見つけ、ひとえだ求める。
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太陽を包みこむ雲はグレー、ミモザの黄色が映える。

ちいさい雪、おおきい雪 - 2016.12.15 Thu

二十四節気の小雪だというのに暖かい いちにち。
鉢植えのマルメロも紅葉し、棉の実もいくつか白く、はじけた。
午後からお遣いにでると、白くてふわふわしたものがたくさん飛んでいる。
 雪虫か?
北国では晩秋の或る日、
白い綿毛をまとった ちいさな虫が空中に漂いはじめると
一週間か十日のうちに初雪が降る。
雪のような 雪を知らせる 雪虫。

     
雨垂れの音 ほの明るい窓を開けると 白い。
雨ではなくて 十一月の雪が降り積もる。
古いまちの ちいさな音も包んで 仕舞う
しんしんと。
うみも なみも かぜさえも とおくへおしやる

            「鳥の絵、三点。」のお題をいただき、ガーゼ布をひろげ描きはじめる。
                   寒さの所為か、めずらしく暖色系の仕上がり。
         鳥をあつめた展覧会は、板橋区小茂根の CAFE BISTRO サイマーケット にて
                      12月26日から来年の1月31日まで。

               fuji 1612tori
                            http://saimarket.com 

大雪をすぎた或る日、渋柿をもらいうけたので干してみる。
二週間、揉み込むほどに甘さが増すそうな。
fuji1612a.jpg


夜明けまえ 海がわの窓を開け放つとオリオン座やら、いろいろ。
息を詰めて眺める

冬至の柚子は実家から かぼちゃは美瑛の叔父が作ったものを、小豆と一緒に煮る算段
冬時間を 過ごす 愉しみ

fuji1612ishigaki.jpg


 




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