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春先の先

朝から暖かい二月の終わり
実生マルメロの枝先に小さく緑色が萌え、
ローズマリーの鉢も鮮やかな青紫の花盛りだ。
久しぶりの散歩に出ると 新型ウイルスの影響か、
土曜日なのに街中に人が少ない。
警察署跡にホテルが建ち、早咲きの桜が揺れて花ぼんぼり 
風景は変化している。
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八幡さまを通り抜け 荏柄天神社の参道から車通りへ
杉本寺まで来ると
のどかな景色細くなった滑川の流れに添うように、
曲がる道を往くと大きな門に辿り着く。
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370年前、後陽成天皇の第九皇嗣であった一条恵観が築いた山荘
庭園や山荘建物の見学が出来ると知り、出掛けたものの
やはり 新型ウイルスの影響はここにも、暫く休園とのこと。

帰りは八幡さまにお参りして、遠くから白無垢姿の
美しい花嫁さんを眺める。

この日の目的ふたつめ、六地蔵近く セール中のアジア商会へ。
ショートパスタやオイルサーディンなどを求める。
ここの自家焙煎珈琲豆は手頃で種類も多く
時々出る「バリ神山」を見つけると、「豆で100ください」と、たまの贅沢をする。
製菓材料や各国の調味料、スパイス、乾物、缶詰、
専用の冷蔵庫には切株大のチーズ
いつも アレコレ 手に取っては迷って仕舞うお店。

遅い昼食は
下処理して冷凍したきのこミックスに、手製蕗の薹味噌と豆乳でソースを作り
買ってきたフジッリと和える
箸休めには、ちょっと酸っぱくなった大根の糠漬け
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三月に入ると、日射しの暖かさと曇天雨の冷たさが交互に

図書館帰りに 近所のスーパーマーケットで
山独活 99円(税別)を見つけ、思わずレジへ。

帰宅して見ると、独活は三本入り
早速、皮を厚めに剥き、きんぴらにする。
爽やかな柑橘系の香り そう この香り!
真ん中の 白い部分を囓ってみると、驚くほど甘い
山菜はアクが、えぐみがと云われるけれど、キリッとした苦みと香り、
そして瑞々しい甘さ、新鮮なのか? 今どきの野菜なのか?
ためしに葉先も囓ってみると 爽やかな香りが口中に広がり、なまでイケると
手製ドレッシングで和えてみたり、糠床に漬けてみたり。

そうして 春を味わっている。

春隣 はるとなり

曇天の寒さに ぐずぐず 午後の野菜市場へ。
金髪の平井君が店開きしていて
暖冬の所為か? 平台のうえにはもう蕗の薹が並んでいた
水仙の一束とともに求める。

早速、蕗の薹味噌を作る。
アクも苦みも味のうちと
刻んでそのまま炒め 味噌なんかを入れ ぽってりするまで煮詰める。
部屋じゅうに、蕗の香り もう それだけで満足する。

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水仙を作業机の傍に挿す
弱い日射しに暖かさを増すような甘い香り

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            『花と草木の事典』(浅山英一・著/講談社)に依ると
            市場で求めたものは房咲きのニホンズイセンで 
よく見掛けるかお,
美少年ナルキッソスとは繋がらないが
            寒空の道ばたに群生を見つけると ほのかに明るく
            その楚々とした姿は 静かな季節によく似合っている。

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               夕景、
               低く射し込む金色の光が部屋を満たす
               瞬く間に暮れ落ちる


港風 島波

この暑さは、夏の名残なのか?
札幌のいとこが遊びに来たので、石川町駅で待ちあわせ
母と三人で元町商店街を歩き 外人墓地の坂をのぼり
横浜気象台を見あげながら 港の見える丘公園へ。
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ローズガーデンの草花は台風一過の影響か? 
この日も熱風熱波で疲れた様子
朝、髪をセットしてきたばかりなのに、と云いながら 強風にあおられ
「もう、わやだー(滅茶苦茶だー)」と いとこは笑う。
港を見おろす 神奈川近代文学館の西巻茅子展へ ふたりを連れて行く。

共働きの両親から ほんとうに 沢山の本をもらった。
西巻茅子さんの絵本に あれも これも 知ってる、知ってる と。

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そんななか、『えのすきなねこさん』(童心社)は、
自分はもう高校生で、絵本などもう見向きもしない頃に出たおはなし。
解説には、お父様が絵描きで その姿に敬意を込めて描いたと。
絵本のなかの ねこさんは
「えなんて なんの やくにも たたないねえ。」
と云われながらも絵を描きつづける。
のどの奥、重く苦しくかたまりのようなものがこみ上げてくる。
後日、図書館で『えのすきなねこさん』を借り、
さいごの頁、満ち足りた顔のねこさんに、安堵する。

早起きをして、
図書館仕事の先輩に教えて頂いた「トンボロ
(陸繋砂州・島と陸をつなぐ砂のたかまり)」
と云う現象を見に江ノ電で出掛ける。
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江の島で昼間にトンボロが見られるのは、春から夏の時期に潮がよく引く大潮前後と 
江の島駅からお店が開くまえの“すばな通り(州鼻とは州の先っちょ”の意か?)を歩き、
東浜海岸におりると もう随分と潮が引き 砂浜が広く 波打ち際が 遠い
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ふだんは海に架かる 江の島大橋を右に見あげながら 平らかな濡れた砂を歩く。

風 ゆったり おだやかな 水ぎわ 貝殻や陶片を拾い江の島へ。
ひと気のない砂州を往復し からだいっぱいに潮風
自室にもどり 惚けたまま 制作のつづきをする。

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ふじくらみほ作品展 “星の汀に” 10月17日~29日まで
さいたま市大宮区 ギャラリー・カフェ彩喜にて。


 

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